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通貨が違う支出を割り勘するには、基準通貨を1つ決め、各支出を支払った通貨のまま記録し、始める前に合意した為替レートを1つだけ適用すれば十分です。これで最終的な残高は1つの通貨で出るので、暗算は要りません。
複数通貨対応の共有精算表とは、各支出が元の通貨のまま残り、すべての残高が1つの通貨で表示される共通の記録のことです。グループ旅行を企画していて、ユーロ、ドル、ポンドで支払うなら、この方法が使えます。
要点
- 何かを使う前に、基準通貨と為替レートのルールを文章で合意しておきます。後から決めると、各自が自分に一番有利なレートを選びたくなりがちです。
- 金額は、支払った通貨のまま記録します。換算後の金額は後から1つのレートで計算するので、人によって端数処理がばらつくことがありません。
- 送金を頼む前に、全員の残高の合計がゼロになることを確認します。ゼロにならなければ、記録ミスの支出か、混ざったレートがあります。
- 精算は相殺した送金で行います。N人のグループなら、必要な送金は多くてもN−1回です。
通貨が違う支出を割り勘すると何が得られ、どれくらいかかるか
結果は、1つの通貨で表された一人ひとりの残高と、短い送金リストです。準備にかかるのは15分ほどで、旅行の前にグループのチャットで済ませます。
時間がかかるのは計算よりも、合意することです。そのため、ステップ1と4はみんなで一度だけ決め、残りは機械的に進めます。Split The Billの計算は決定論的です。同じ入力なら必ず同じ結果になり、AIの推定は入りません。
ステップ1:グループの基準通貨は何にするか
基準通貨は、帰ってから受け取る人や支払う人の通貨、たとえば銀行口座の通貨です。グループが暮らしている国の通貨が基本です。各残高はこの通貨で表示され、最終的な送金もこの通貨で行います。
旅行先が別の国でも、これを選びます。グループの半分がユーロで、残りの半分が別の通貨で収入を得ているなら、精算の支払いに使う人が多いほうの通貨にします。チャットに一行、「基準:ユーロ」と書いておきましょう。
ステップ2:誰もアプリを入れずに精算表を共有するには
精算表を作成し、全員の名前を追加して、Webリンクをグループに送ります。リンクを開いた人は、アプリをダウンロードしたり会員登録をしたりせず、ブラウザから支出を記録・確認できます。
リンクを開くのもいやだという人がいれば、その人の支出はあなたが記録できます。
ステップ3:各支出はどの通貨で記録するか
各支出は、支払った通貨で、レシートどおりの金額で記録します。ディナーが86.40ポンドなら、「だいたい100ユーロ」ではなく86.40 GBPと書きます。その場で暗算して換算すると、ミスが起きやすくなります。
支出ごとの手順は毎回同じです。
- レシートに書かれている金額。
- レシートの通貨(カードの通貨ではありません)。
- 支払った人。
- 誰で分けるか。全員か、利用した人だけか。
レシートに複数の料理があって、全員が同じものを食べたわけではない場合は、レシートをスキャンして各行を食べた人に割り当てます。保存する前に、検出された通貨が紙のレシートの通貨と合っているか確認してください。
ステップ4:どの為替レートを、いつ決めるか
一番すっきりするのは、出発前に旅行全体で使うレートを1つ決めて、その後は変えないことです。欧州中央銀行はユーロの参照レートを公表しています。営業日ごとに更新されるので、誰も異論を挟めない中立的な数字として使えます。
よく使われる基準は3つあり、それぞれ代償があります。
| 基準 | 利点 | 欠点 |
|---|---|---|
| 出発前に決めた単一レート | 数字が1つで、揉めない | 長い旅行で通貨が大きく動くと、誰かが少し得をして誰かが少し損をする |
| 各支出の日のレート | 日々の実態を反映する | 行ごとにレートが違い、電卓なしでは確認しづらい |
| カード明細のレート | 実際に請求された金額になる | 支払う人ごとにレートが違い、明細は数日後に届く |
もう1つ注意点があります。銀行やカードが、参照レートに独自の手数料を上乗せすることがあります。各自が違うカードで支払っていると、これは正確に分けられません。
ツールによっても違いがあります。Splitwiseの無料版は通貨ごとに残高を別々に保持し、1つの通貨にまとめるにはProが必要です。Tricountも通貨の自動換算に対応していて便利ですが、使われるレートがグループで合意したものと同じか確認したほうがいいでしょう。
ステップ5:各自の負担額をどう確認するか
各人の残高は、支払った金額を基準通貨に換算したものから、全支出のうち自分の負担分を引いたものです。プラスなら受け取る側、マイナスなら支払う側です。全員の残高の合計は、ちょうどゼロになる必要があります。
この確認は、帰ってからではなく旅行の途中で行います。ドルだったのにユーロで記録された支出や、誰かが抜けていた分担を見つけるなら、このタイミングです。合計がゼロにならなければ、原因は計算ではなくデータにあります。
ステップ6:少ない送金回数で精算するには
精算では残高同士を相殺して、送金回数を最小にします。N人なら、多くてもN−1回です。全員が全員に支出ごとに払うのではなく、払う側が受け取る側に、一度だけ払います。
Split The Billは、最少の送金回数でこの精算を自動で計算します。よくある疑問は、元の通貨と基準通貨のどちらで払うかです。基準通貨で、決めたレートのまま払うのがおすすめです。別の通貨で受け取りたい人がいれば、最終的な金額をそのレートで換算し、送金日のレートは使いません。
例:友人4人、ポンド建ての宿泊費とユーロ建ての支出
友人4人が、基準通貨をユーロ、レートを1£=1.15€に決めて旅行します(例の数字で、実際のレートではありません)。1人が宿泊費、1人がポンドでのディナー、もう1人がユーロで電車代を支払います。4人目は何も払いません。
| 支出 | 支払った人 | 元の金額 | ユーロ換算 |
|---|---|---|---|
| 宿泊費 | A | 400£ | 460.00€ |
| ディナー | B | 120£ | 138.00€ |
| 電車 | C | 60€ | 60.00€ |
合計は658.00€で、1人あたり164.50€です。残高は、A +295.50€、B −26.50€、C −104.50€、D −164.50€です。
精算は3回の送金で、すべてAに払います。Bが26.50€、Cが104.50€、Dが164.50€を払います。
よくある質問
為替手数料がかかるカードで支払った人がいたら、どうしますか?
負担するかどうかを、先にグループで決めてください。負担する場合は、手数料を別の支出として基準通貨で記録し、その人が支払い、全員で分けます。負担しない場合は、そのカードを選んだ人が自分で持ちます。最初のレシートを払う前に、本人に伝えておくといいでしょう。
旅行にいくつか区間がある場合、為替レートを変えてもいいですか?
はい。ただし、事前に合意していて、区間がはっきり分かれている場合に限ります。たとえば国ごとに1つのレートにします。各支出はその区間のレートで換算し、後から支出を別の区間に付け替えることはできません。
グループで共通の現金から使う場合は?
共通の現金も1つの支出として扱い、預かっている人が支払う人になります。各自の拠出は、その人への支払いとして、渡した通貨で記録します。こうすれば、現金が余ったり足りなかったりしても、特別なことをしなくても残高に表れます。
今日は何から始めればいいか
グループのチャットに2行書きます。基準通貨と、旅行全体に適用する為替レートです。Split The Billなら、複数通貨対応の精算表を作成できます。
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