ガイド

じわじわ膨らむカテゴリを、カテゴリ単位で予算管理

食費・光熱費・日用品に月の上限を設定。そのカテゴリを付けた支出は自動で上限に加算され、超えるとバーが赤くなります。使いすぎに気づくのは月末の締めではなく、まだ間に合うタイミングです。

最終確認: September 2026

共同生活の支出を予算管理する — Split The Bill

家計の予算が破綻する理由はいつも同じで、カテゴリ合計を誰も見ていないからです。買い出しに行く人、電気代を払う人、掃除用品を立て替える人がバラバラ。一つひとつは妥当な金額に見えるので、食費が月 $400 から $650 に膨らんでいても誰も気づきません。Split The Bill の予算機能は、カテゴリを責任の単位にします。カテゴリごとに月の上限を決め、共有の支出にカテゴリを付ければ、当月の進捗バーがリアルタイムで表示されます。上限はソフトキャップなので、超えてもバーが赤くなるだけで何かがブロックされることはありません。うるさく止めるのではなく、そっと知らせる仕組みです。この記事では、実際の数字を使って典型的な共同生活のセットアップをたどります。

手順

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    本当に管理すべきカテゴリを見極める

    アプリを触る前に、共有のお金が実際どこに消えているかを見てください。カテゴリは全部で7種類(レストラン、食料品、交通、宿泊、娯楽、買い物、その他)ですが、たいていの家庭で意味があるのは2〜3個だけです。食料品買い物(日用品)、共有のテイクアウトが多いならレストランあたり。光熱費に専用カテゴリはないので、「買い物」か「その他」のうち自分が一貫して覚えられるほうに割り当ててください。

    アプリにあるカテゴリを全部予算化する必要はありません。7行も考えないといけない予算表は、誰も見返さなくなります。(a)金額が大きく、(b)月ごとに変動するものだけを選ぶ。上限を設ける価値があるのはその2〜3個です。家賃のような固定費は変動しないので、予算行は不要です。

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    /budgets で最初の予算を設定する

    `/budgets` を開いて 予算を追加 をタップします。入力するのは3項目だけです。

    - カテゴリ: 一覧から選択(レストラン、食料品、交通、宿泊、娯楽、買い物、その他) - 通貨: この予算を管理する通貨(例: USD) - 月の上限: 正の数値(食料品なら 500 など)

    保存すれば予算が1つできあがり。上限は*暦月ごと*で、毎月1日に自動でリセットされます。操作は不要です。

    1点だけ知っておくと便利なのが、予算はカテゴリ+通貨の組み合わせで管理されるという点。食料品/USD の予算をもう一度保存しても上限が更新されるだけで、重複は作られません。食料品の予算が2つできて矛盾する、ということは起こりません。

    カテゴリ・通貨・月の上限を入力する新規予算フォーム
    予算の入力は3項目だけ。カテゴリ、通貨、月の上限。
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    必要な2〜3個の予算を追加する

    ステップ1で選んだカテゴリごとに同じ手順を繰り返します。ルームメイト3人の家庭なら、たとえばこんな具合です。

    - 食料品: 月 $500 - 光熱費: 月 $260(電気+水道+インターネットの平均) - 日用品(買い物): 月 $90

    予算はこれで全部。3行だけで、実際の支出が入るたびにバーが埋まっていきます。1ドル単位まで管理するのが目的ではなく、これまで膨らみがちだった3つのカテゴリを見張るのが目的です。

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    共有の支出には必ずカテゴリを付ける

    予算を機能させるのはこのステップです。まとめ買い、電気代、ペーパータオル——支出を作るときにカテゴリを設定してください。予算に加算されるのは、予算のカテゴリ*と*通貨が一致し、*当月*の日付が付いた支出だけです。

    つまり、今月の日付の $185 の食料品はそのまま食料品予算に加算されます。45日前の日付の食料品は加算されません。それは先月分であり、先月の予算はすでに締まっているからです。これは意図した挙動で、各月のバーがその月の支出だけを映すため、1月の失敗が2月に尾を引くことはありません。

    カテゴリを付け忘れた支出は単にカウントされません。その支出を開いてカテゴリを設定すれば、次の更新で予算に反映されます。

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    月末ではなく、月の途中でバーを見る

    リアルタイムのバーの価値は、使いすぎる*前*に警告してくれることです。上限 $500 の食料品予算なら、実際の支出が $450 になった時点でバーは90%、数字は控えめなグレーで表示されます。$500 を超えるとバーはになり、超過率が出ます($590 使ったなら118%といった具合)。

    上限はソフトキャップなので、何もブロックされませんし、支出が拒否されることもありません。ゲートではなくシグナルです。20日に食費のバーが赤くなったら、それが「今月あと少しテイクアウトは控えよう」と話すタイミング。まだ結果を変えられるうちに気づけます。

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    月末に60秒の振り返りをする

    新しい月が始まるとバーはゼロに戻ります。その前に、それぞれの着地点をひと目確認してください。食料品は $500 中 $470(問題なし)、光熱費は $260 中 $310(超過——夏のエアコン代)、日用品は $90 中 $60(余裕あり)。

    この60秒がすべてです。「今月は光熱費が $50 オーバーした」は全員が見られる数字であり、あいまいな言い争いになりません。あるカテゴリが3か月続けて超過するなら、それは上限を現実的な数字に引き上げる合図です。毎月必ず超える予算は予算ではなく願望です。`/budgets` で上限を更新すれば、その月から新しい数字が適用されます。

「合計だけ見る」よりカテゴリ別予算が優れている理由

家計の合計だけを見ていると、使いすぎた*こと*はわかっても、*どこで*使いすぎたかはわかりません。しかも合計がおかしいと気づいた頃には月は終わっていて、手の打ちようがありません。

カテゴリ別の予算は診断的です。18日の時点で食料品が95%、光熱費が40%なら、変えるべき行動が正確にわかります。何もかも一律に切り詰めるのではなく、走りすぎている1つのカテゴリだけ減速すればいい。行動が変わる予算と、月末に読んでため息をつくだけの予算の差はここにあります。

もう一つ、犯人探しの空気がなくなります。「Aさんの支出」対「Bさんの支出」で予算を組むのではなく、食料品という単位で組み、今月食料品を払った人が誰であれ共有の上限に加算されます。単位が人ではなくカテゴリなので、振り返りが「誰が使いすぎたか」ではなく数字の話に収まります。

続く上限の決め方

予算づくりで一番ありがちな失敗は、理想の金額——本当は*こうありたい*額——を上限にしてしまい、毎月それを突破した末に見るのをやめることです。

上限は誰かのブログが言う「あるべき家計」ではなく、自分たちの実績から決めてください。先月と先々月の食料品が実際いくらだったかを見る。$480 と $510 だったなら、上限は $400 ではなく $500 です。毎月必ず超える $400 の上限は、バーを無視する習慣を育てるだけ。ときどきかすめる程度の $500 の上限なら、バーは意味を持ち続けます。

あとは現実に合わせて調整します。3か月続けて超えるなら、間違っているのは支出ではなく上限です。引き上げましょう。毎月30%も余るなら、バーが意味を持つように締めてください。予算は1月に一度立てる決意表明ではなく、四半期ごとに調整し続ける生きた数字です。

当月ウィンドウの仕組み

予算が測るのは常に当月(暦月)です。1日になれば、先月がどう終わったかに関係なくすべてのバーがゼロから始まります。繰り越しも、超過分の持ち越しもありません。これは意図的で、毎月まっさらな状態から「*今月*の調子はどうか」を映すためです。それだけが、まだ行動を変えられる問いだからです。

加算されるのは当月の日付の支出だけです。先月に日付を戻した支出や、前の月に生成された定期支出は、今月の進捗には現れません。また、予算は通貨でも一致判定するので、USD の食料品予算が追うのは USD の食料品支出だけ。家庭の一部が EUR で支払うなら、食料品/EUR の予算をもう1つ作ってください。2つは独立して集計され、でっち上げの為替レートで混ぜられることはありません。

予算が適していない場面

予算が答えるのは「カテゴリ別に、決めた額の範囲で使えているか」です。誰が誰にいくら借りているかは追いません。それはグループ残高と精算機能の役割です。「電気代、Bさんは返してくれたか」が知りたいなら、見るべきは光熱費予算ではなく、その支出の分担とグループ残高です。予算は合計を、残高は貸し借りを見る——2つは補い合う機能です。

予算はまた、月単位に設計されています。敷金、共同で買う家電、旅行など、計画して積み立てたい単発の将来支出には、プランナー(`/plans`)を使ってください。こちらは月次の上限ではなく、日付付きの支払いを前向きに管理するツールです。そして家賃や定額サブスクのように変動しない定期の固定費なら、毎月自動で支出を作る定期テンプレートのほうが、見返さない予算行より適しています。

よくある質問

予算機能は無料ですか?

はい。カテゴリ別の月次予算は無料プランに含まれます。予算管理だけの追加課金はありません。無料プランで実質的に効いてくる唯一の制限は、AI OCR によるレシート読み取りが30日あたり10件までという点ですが、予算の設定・確認はこの枠を一切消費しません。

予算を超えると支出を追加できなくなりますか?

いいえ。ソフトキャップです。上限を超えると進捗バーが赤くなり超過率が表示されるだけで、支出が拒否されたり支払いがブロックされたりすることはありません。バーはゲートではなく、話し合いを始めるためのシグナルです。

どの支出が予算に加算されるかはどう判定されますか?

支出のカテゴリと通貨が予算と一致し、日付が当月であれば加算されます。たとえば今月の日付が付いた USD $185 の食料品は、食料品/USD の予算に加算されます。カテゴリを付け忘れた支出は加算されないので、その支出を開いてカテゴリを設定してください。次の更新で反映されます。

先月の超過は今月に繰り越されますか?

いいえ。すべての予算バーは毎月1日にゼロへリセットされます。繰り越しはなく、各月はその月の支出だけを測るまっさらな状態から始まります。だからこそバーは、まだ変えられる支出に集中できます。

複数の通貨で予算を組めますか?

はい。予算はカテゴリ+通貨で管理されるので、USD の食料品予算と EUR の食料品予算を並行して運用できます。両者は独立して集計され、1本のバーに押し込むために勝手なレートで通貨を混ぜることはありません。

実際いくつのカテゴリを予算化すべきですか?

多くの家庭では2〜3個です。金額が大きく、かつ月ごとに変動するカテゴリ——たいていは食料品、交通、買い物です。7カテゴリすべてを予算化すると、誰も見返さない画面ができあがります。数が少なく的を絞った上限は見てもらえますが、バーの壁は無視されます。

毎月必ず超過するカテゴリがある場合は?

間違っているのは支出ではなく上限です。直近数か月の実績をもとに現実的な数字へ引き上げてください。毎月超える上限は、バーを無視する癖を育てるだけです。/budgets で更新すれば、その月から新しい数字が適用されます。

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