ガイド
パートナーとの生活費分担を、貸し借りの記録にしない
家賃、光熱費、食料品、毎月のサブスクを一度設定するだけ。アプリが二人のあいだの残高を静かに追い続け、家計簿をつけている感覚にはなりません。
最終確認: September 2026

カップルの割り勘は、グループの割り勘とは問題の質が違います。「旅行の最後に精算」という区切りがなく、ずっと続いていくからです。多くのアプリはカップルを2人の旅行グループのように扱うため、一緒に飲むコーヒー1杯までが取引のように感じられてしまいます。Split The Bill は定期的な支出、共有グループ、1人あたり1つの残高を軸に設計されているので、最初に設定すれば、あとは1年を通してアプリが前に出てくることはありません。このガイドでは、家賃と光熱費の分担、時々の単発の支出、そして角の立たない月次の精算という、典型的なカップルの設定を順に見ていきます。
手順
- 1
二人だけの「家計」グループを作る
アプリを開いて 新規グループ をタップし、「家計」または住まいの名前を付けます。パートナーをメールアドレスで追加すると、ワンクリックの招待リンクが届きます。
ルームシェアや旅行のグループと違い、これはずっと使い続けるグループです。今後の共同の支出はすべてここに紐づけてください。そうすれば残高は常に二人のあいだの1本にまとまり、細かなグループに分散しません。
- 2
二人ともプロフィールに送金先を登録する
`/profile` で、二人とも実際に使っている送金手段を登録します。Venmo、Revolut、PayPal.me、Wise、IBAN など。会計ごとの精算ボタンは、この情報をもとに金額入力済みの状態で該当アプリを開きます。
カップルの場合、毎月の実務としての重要度はやや低め(残高を四半期に一度まとめて送金する運用もあります)ですが、「何か払う約束をした気がするけど、何だったっけ」という引っかかりはなくなります。
- 3
家賃と光熱費を定期テンプレートとして登録する
`/recurring` で、毎月の共同支出ごとにテンプレートを1つずつ作ります。家賃、インターネット、電気、水道、動画配信、ジムなど。それぞれが指定した日に実行され、保存した分割設定で会計を生成します。
カップルでは50:50が最も一般的ですが、収入差がある場合は 比率で分割 で不均等な配分(収入に応じた60:40など)も設定できます。生成される会計すべてに自動で適用されるため、毎月計算し直す必要はありません。
- 4
単発の支出はその都度追加する — 食料品、外食、家具の買い出し
その場限りの共同支出は、新規会計の画面でレシートを撮影します。AIが5〜15秒で品目を読み取ります。分割 をタップして家計グループを選べば完了です。定期的な支出と同じ残高に合算されます。
コツは、コーヒー1杯まで悩まないこと。残高方式の利点は、細かいものが時間の経過とともに自然にならされる点にあります。金額の大きいもの(食料品、大きな買い物)だけを分割し、あとは流しましょう。
- 5
残高を月次(または四半期ごと)に精算する
サイドバーからグループを開くと、「あなたがパートナーに $X」または「パートナーがあなたに $X」という1つの数字が表示されます。この金額が気になってきたら(あるいは毎月・四半期ごとなど、二人の好みのタイミングで)精算する をタップすると、金額入力済みで送金アプリが開きます。
送金後はアプリで精算をワンタップ記録します。残高はゼロに戻り、支出の履歴は残ります。CSVにエクスポートできるので、確定申告や共同ローンの記録、そして後々のトラブル防止にも使えます。
共同口座より優れている点(そして置き換えない点)
共同口座は信頼と覚悟を前提にした選択肢で、すべてのお金を1つのプールに入れる方式です。うまくいくカップルも多いですが、望まないカップルも少なくありません。財布を分けたほうが確定申告は簡単ですし、結婚していない同居では扱いやすく、連名の手続きも不要です。
Split The Bill はその中間に位置します。口座はそれぞれ持ったまま、誰が何を払ったかをアプリが記録し、定期的に清算できます。共同口座より手続きが少なく、共有スプレッドシートより頭を使いません。
特に向いているのは: 未婚のカップル、収入差が大きいカップル、国際カップル(多通貨対応)、同居を始めたばかりで「まずは様子を見たい」段階のカップルです。
収入差があるときの公平な分担
収入が近ければ50:50で問題ありません。そうでない場合は 比率で分割 で実際の比率を設定できます。よく使われるパターンは次のとおりです。
手取り収入で按分。 Aさんが年収 $80k、Bさんが $40k なら、家賃と共同の支出は67:33。個人的な支出はそれぞれの負担のままにします。
可処分所得を揃える。 Aさんが70%、Bさんが30%を負担し、共同の支出を差し引いたあとに自由に使える金額が同じになるよう調整します。「公平」により近い一方、設定は手間がかかるため、年に一度スプレッドシートで二人で決めるのがおすすめです。
大きな支出だけ片方が立て替える。 敷金と初月・最終月の家賃を片方が支払うケース。Split The Bill では、その人を支払者にした1件の会計として登録し、50:50(または収入に応じた比率)で分割します。差額は残高に反映され、その後6〜12か月で自然にならされるため、「$5000 貸しがある」と切り出す気まずさがありません。
カップルが陥りがちな落とし穴
細かく分けすぎる。 $4 のコーヒーを分割してはいけません。手間が価値を上回ります。自分なりのしきい値($20 以上だけ分割するなど)を決め、細かいものは自然にならしましょう。
定期支出の登録漏れ。 サブスクは知らないうちに増えます。Netflix、Spotify、Disney+、AppleTV+、ジム、オーディオブック、二人で使っているあのアプリ。四半期ごとに見直し、共同で使っているものは `/recurring` に登録してください。そうしないと、どちらかが黙って相手の分を負担し続けることになります。
精算の間隔が空きすぎる。 半年分の残高は金額が大きく、精算するのが気重になります。毎月か四半期ごとを目安にすれば、金額は常に小さく扱いやすいままです。
残高が二人の話題になってしまう。 ツールを使う目的は、計算を個人的な感情から切り離すことにあります。「精算の日」が口論になっているなら、問題はツールではありません。お金の公平さについての考え方の違いがあるということで、必要なのは別のアプリではなく、きちんとした話し合いです。
よくある質問
カップルでの利用は無料ですか?▾
はい。定期的な支出は無料プランに含まれます。30日あたり10回のレシート読み取り上限は、写真OCRを使う会計(食料品、外食など)にのみ適用されます。家賃や光熱費の定期支出はOCRを使わないので、この上限には含まれません。多くのカップルは上限に達しません。
二人ともアカウントが必要ですか?▾
残高をリアルタイムで共有するには、二人ともアカウントが必要です。片方がアプリを増やしたくない場合、アカウントを持つ側が個別の会計を公開リンクで共有できますが、残高機能は使えなくなります。二人とも登録することを強くおすすめします。
気まずくならずに不均等な分担にできますか?▾
はい。**比率で分割** モードで任意の比率(60:40、70:30 など)を設定できます。一度設定すれば、以降の定期的な会計すべてに自動適用されます。画面上は単なる数字として表示されるので、「収入が多いほうが多く払う」といった意味づけは表に出ません。設定した比率がそのまま反映されるだけです。
どちらかが引っ越すことになったら?▾
定期テンプレートを一時停止し、最後の残高を精算してから、グループを削除せずアーカイブしてください。履歴は残ります。よりを戻して再び同居することになれば、テンプレートを再開するだけで済みます。
旅行のような大きな単発の支出はどう扱いますか?▾
旅行用に「〇〇旅行」という別のグループを作ってください。旅行の支出を日常の家計の残高から切り離せます。帰宅後にそのグループだけを精算します。2つのグループは混乱なく並行して運用できます。
国が違う国際カップルでも使えますか?▾
はい。多通貨対応は無料プランに含まれます。EUR の会計を USD で精算しても、計算は正しく合います。通貨の異なるカップル(一方が EUR、他方が USD)での動作は十分に検証済みです。詳しくは[異なる通貨をまたいで割り勘する](/use-cases/split-bills-different-currencies)をご覧ください。
無料プランでほとんどのガイドの内容をお試しいただけます。Pro は 30 日ごとに 100 件のレシート読み取りと、非公開の招待リンクが使えます。


