ガイド
誰が何を注文したかを店員さんに見せる
知らない言語のメニューを読むのが一つ目の問題なら、注文を正しく伝わる形にするのが二つ目です。そして、どの料理が誰の前に置かれるかを決めるのは二つ目のほうです。
最終確認: September 2026

海外で注文する難しさは、たいてい「メニューが読めないこと」として語られます。でも難しいのはその一分後のほうです。八人それぞれが食べたいものを決めて、そのすべてを、自分たちの言語が通じない相手に誰か一人が伝えなければならない。結果はいつも一本にまとまった一覧になります。料理が六品、数量つき、持ち主なし。それでも食事はテーブルまでは届きますが、正しい席までは届きません。だから各コースの最後の二分は、料理を持った店員さんが宙で止まり、こちらは自分を指さす時間になります。Split The Bill の店員さん用ページは、もう一方の問いに答えます。テーブルが何を欲しいかではなく、誰が何を欲しいか、です。一人ひとりを自分の注文と一緒に並べ、お店の言語で書き出し、初期設定ではまだ厨房に通っていない料理だけを表示します。自分のスマートフォンで見せてもいいですし、店員さんに QR コードを読み取ってもらい、その方の端末で開いてもらうこともできます。お店側には何も送信されません。この機能のどこにも、レジや厨房との連携はありません。人が読むための画面であり、だからこそ Split The Bill を聞いたこともないお店でそのまま使えます。
手順
- 1
全員が自分のスマートフォンで選ぶ
テーブルで共有リンクを一つ開き、それぞれが自分の料理を選びます。テーブルの向こうへ声で注文を投げるのではなく各自が自分で選ぶので、注文の時点で誰が何を頼んだかがすでに分かっています。あとから思い出して組み立て直す必要がありません。
- 2
店員さん用ページを開く
注文が人ごとに並べ替えられ、一人ひとりが自分の料理と席番号つきで表示されます。番号があるのは、名前が一意ではないからです。同じ名前の人が二人いるのはごく普通のことで、店員さんには見分けがつきません。何も頼まなかった人も「まだなし」と示したうえで残ります。五人のテーブルに四皿でも、料理が一つ足りないようには見えないためです。
- 3
見せる、あるいは読み取ってもらう
スマートフォンを差し出すか、店員さんに QR コードを読み取ってもらってご自身の端末でページを開いてもらいます。料理名はメニューに印刷されているとおり、お店の言語で表示されるので、発音に頼る必要がありません。
- 4
その回を「送信済み」にして、続ける
その分が厨房に通ったら、その回を送信済みとして記録します。食事はそのまま続き、あとから頼んだ料理が次の回になり、ページはまた新しい分だけの表示に戻ります。厨房から戻ってきた店員さんが読むのは飲み物二つで、食事全体をもう一度読み直すことにはなりません。
一本の一覧ではなく、人ごとに分ける理由
まとめた一覧は「このテーブルは何が欲しいのか」という問いへの正しい答えで、「どれが誰のものか」という問いへの間違った答えです。厨房が動くのは前者ですが、料理を運ぶ人に必要なのは後者です。人ごとにまとめてあれば、リゾットは指さしのやり取りなしに注文した席へ届きます。そしてこれが効くのは、まさにこの機能が存在する理由になっている場面です。つまり、テーブルの誰も店員さんの言語で取り違えを説明できず、店員さんの側も説明し返せない、という場面です。名前では区別しきれないところを席番号が引き受け、テーブルの側でも同じ向きに数えていけます。
前の回から新しく増えた分だけ
食事は一度きりの出来事ではありません。飲み物が来て、前菜が来て、一時間後に誰かがコーヒーを足します。もしページが毎回その食事の全部を表示したら、三度目に来た店員さんは、すでに提供済みの二十品の中から新しい二行を探すことになります。ですから初期設定は差分です。まだ誰も厨房に通していない料理だけを表示します。その回を送信済みにすると、その分は履歴に移り、次の回が始まります。食事全体はそのまま参照でき、「このテーブルは合計で何を頼んだのか」が本当に必要になる夜の終わりに役立ちます。
お店には何も送信されません
この機能のどこにも POS・レジ・厨房との連携はありません。これはリリースが間に合っていないのではなく、意図的に引いた線です。ページは人に見せるための画面であり、注文を受けるのはこれまでどおり人です。だから紙の伝票を使う家族経営のお店でも、そのほかのどんなお店でも同じように使えます。お店側に何も求めず、事前の取り決めも要らず、先方のシステムと食い違う状態にテーブルを置いてしまうこともありません。また、アレルゲンや食事制限による絞り込みも行いません。自動生成されたアレルゲン情報が間違っていれば、人を入院させかねません。アレルギーについては必ず毎回お店に直接確認し、ここにある内容をアレルゲン情報として扱わないでください。
注文がそのまま会計になる
アプリはすでに誰が何を選んだかを把握しているので、食事の終わりに記憶をたどって組み立て直す必要はありません。注文を会計の下書きに変換すれば、それぞれの料理はすでに本人にひもづいています。チップを置きたいテーブルなら、提案された割合を上乗せすることもでき、その割合は変更もできますし、付けないこともできます。会計は実際に起きたことに合わせて自由に編集できます。サービス料、お店からの一杯、下げてもらった料理、どれでも構いません。なくなるのは、六人で「二本目のボトルは誰だったか」を思い出そうとする時間のほうです。
よくある質問
注文はお店に自動で送信されますか。▾
いいえ。レストランのシステム、レジ、厨房のいずれとも連携していません。店員さん用ページは人に見せる画面で、QR コードを読み取って相手が開くこともできますが、注文を受けるのはこれまでとまったく同じように人です。
店員さん用ページは何語で表示されますか。▾
お店の言語です。料理名はあなたが訳したものではなく、メニューに印刷されているとおりに表示されます。このページは、そのお店で働いている方に読んでもらうためのものだからです。ご自身の翻訳された表示はそのままで、あなたの言語のまま変わりません。
なぜ一人ひとりに番号が付くのですか。▾
表示名は一意ではなく、同じ名前の人がいても店員さんには見分けようがないからです。席番号は食事のあいだずっと変わらず、口に出して読み上げられ、テーブルの側でも自分たちで数えられます。
何も注文しなかった人はどうなりますか。▾
「まだなし」と示したうえで、そのまま表示されます。非表示にしてしまうと「この人は何も欲しくなかった」が「この人の料理はどこ?」に変わってしまいます。それこそ、このページが取り除こうとしている曖昧さです。
複数回に分けて注文できますか。▾
できます。その回を厨房に送信済みとして記録すれば食事はそのまま続き、あとから追加した分が次の回になります。店員さん用ページは初期設定でその最新の回だけを表示し、食事全体も必要なときに確認できます。
メニューをスキャンしていなくても使えますか。▾
店員さん用ページは共有メニューからの注文の一部なので、テーブルが注文したスキャン済みまたは保存済みのメニューから生まれます。食後に会計を分けたいだけであれば、それは通常の会計の流れで、このページは必要ありません。
「玉ねぎ抜き」で頼めますか。▾
このバージョンでは、アプリからはできません。料理と数量は選べますが、品目ごとの変更指定にはまだ対応していないため、特別な希望はこれまでどおり店員さんに直接お伝えください。
翻訳の精度はどのくらいですか。▾
優秀ですが完璧ではありません。この機能はベータ版です。店員さん用ページについては、そもそもこの問題を回避しています。料理名を訳し戻すのではなく、メニューに印刷されているとおりに表示するからです。ご自身の閲覧画面も同じ理由で、原文の料理名を常に訳の隣に残しています。
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